映画の予告を見てちょっと見たくなった映画、さっそく見に行ってきました。
今日はレディスディでしたが、女性も男性も、結構来てました。夜の回は満席状態でした。
アリ・フォルマン監督の実体験を描いたノンフィクション・アニメ映画。抜け落ちた記憶を探す監督の旅は1982年に起きたサブラ・シャティーラ大虐殺と呼ばれる事件に突き当たる。彼は一体そこで何を・・・!?
監督自身が、自分の記憶を取り戻すために、その時にいた人たちに話を聞いていくという手法の映画、そのシーンシーンを色を抑えたアニメで語っている。
始終、過去の回想の会話か、監督たちの語りという感じで、淡々と進んでいくため、前半ちょっと眠くなってしまうことも。
後半には、それこそ、戦争の中のシーンなど、アニメで表現されていて、思わず見入ってしまった。
とくに、クライマックスで、すぐそこで兵士たちが撃ち合いをしているすぐそばで、民間人の女性や子供たちが、その様子を見物しているなんて、これが現実なのか!?などと思っていた。
でも、ラストに映った、悲惨な実際のシーンを見て、やはりこれはアニメで描かれていて良かったかもと思った。実際の映像でもし見ていたら、それこそ心が凍っていただろう。
そんな悲惨な経験を、自分の心を守るために、記憶の中から亡くしてしまった監督、なんかわかる気がする。