入学したばかりの新入生、井上心葉(このは)は白い花を満開に咲かせた大きな木蓮の木の下で本を読んでいる女生徒を見つける。その光景に見とれていると、少女は何と本のページを破り食べ始める。驚く心葉を、その少女遠子は「今日からきみは文芸部に入りなさい」と強引に入部させてしまう・・・。
映画のチラシが気になって、楽しみにしていた作品、さっそく見に行ってきました。今日は休日ということで、夕方の回でしたが、結構入っていました。ライトノベルが原作ということで、結構若い子たちが大勢見に来ていた感じです。
最初のストーリーの滑り出しも撮ってもスムーズ、それにしても、二人の出会いが桜の花ではなく、木蓮ってちょっと文学的なのかなぁ、ちょっと珍しい。平平凡凡な学園生活が一変したのは「恋愛相談ポスト」に入っていた手紙。その後、宮沢賢治の童話の世界とコラボしていって、なかなか面白い。宮沢賢治があんなイラストを描いていたなんて、思いもしなかった。そして、現れた少女と心葉の関係は・・・。
そして、クライマックスのシーンで語られる賢治の詩と、銀河鉄道の夜のストーリー。改めて賢治の童話を読んでみたいと思った。なかなか面白かった。