「河童のクゥと夏休み」などの作品で知られる原恵一監督の最新作ということで、さっそく見に行ってきました。
天上界と下界の狭間で死んだ「ぼく」の魂が漂っている。そこに「ぶらぶら」という天使(?)が現れ、僕に話しかける。「あなたは大きな過ちを犯して死んだ罪な魂ですが、もう一度下界に戻って再挑戦するチャンスが与えられました。そして、自分の犯した罪を思い出さなければいけません」と。こうして、「ぼく」の魂は、自殺して息を引き取ったばかりの「小林真」という名の中学3年生の体に入り込み、「小林真」として生きることになった・・・。
今日は休日のお昼時ということで、多くの方が試写会に来ていました。
原監督の作品って、背景の景色がとっても写実的で、それでいて綺麗。今回のこの作品も同様に楽しめました。また、この映画の題名となっているColorfulということで、時間の経過とともに、その色合いも楽しめる作品になっている。少年真となった「ぼく」の日々の生活。家庭がばらばらのなかで、居場所がないって感じ。また、教室でも・・・。そんな中、真が触れ合う友人、とくに唱子のちょっとぎこちなさって、なかなかいいキャラしているって感じで見ていた。孤立していた真だが、少しずつ変わっていく人間関係、家族関係。お父さんとの会話など、ちょっとジンとくるシーンも。そして、家族会議のシーンには、思わずウルッときてしまった。こんな思い、うんうんこんな世代にはあるあると思いながら見ていた。ラストは、うーんやっぱりねという感じもするが、それはそれでいいのかも。画の美しさ、テーマソングもうまく合って、真と同世代の方に見て欲しい作品になっている。スクリーンで見て欲しい作品。