映画紹介コーナーを見ていたら気になってしまった作品、早速見に行ってきました。
今日は封切り初日、初回上映を見に行ってきましたが、まずまずの入りって感じでした。上映後には、この映画の制作スタッフの方の挨拶があり、この映画で撮っていた小早川さんの現況などを語られていました。
2008年秋、アメリカでリーマンショックがきっかけで始まった円高は、日本を牽引する自動車の輸出にも直撃。新聞の見出しには連日「トヨタショック」という言葉が並んでいた。名古屋のテレビ局がそんな不況のあおりを受ける地元の町工場の取材を続けるなか、「苦しいときも明るく元気な女性」と出会う。小早川さんは机と棚を並べただけのわずか四畳半の作業場で近所の主婦二人と楽しくおしゃべりをしながら、自動車産業の四次下請けという工場が置かれた苦しい状況も笑い飛ばしていた・・・。
車製造の4次下請け。組立工場といっても、機械があるわけではない、黙々と手を動かして、作業している女性3人。こんなところで、自動車部品が作られているんだとちょっとびっくり。手も動かしているが、それ以上に口もしっかり動かして、日々を楽しんでいるって感じ。たった3人の小さな工場であるが、この3人が10年仲よく仕事が出来たのは、この映画の主人公である小早川さんの人柄かも。おしゃべりにも楽しい話題が一杯。1日ずっと黙々と仕事をしただけではそんなに続けられないだろう。機械のように接着剤を付け、張っていく作業の手際の良さ。感心してしまう。それだけの仕事かと思いきや、保育園の行事に参加して子どもたちと楽しんでいたり。仕事の情勢で、廃業を決める。その最後の日には思わずウルッと来てしまった。
工場を夫婦で片づける姿、あっというまになにもなくなった工場のすがた。で、その後どうするのだろうと思っていたら、しっかり小早川さん、次の仕事を・・・!!
もう、小早川さんのタフさ、そしてこの明るさ、うらやましい。
見終わって、小早川さんの元気をいただいたみたい、元気になる映画。
上映時間60分、当日料金1200円と時間もお金もリーズナブルだけど、観終わって元気になる作品なので、是非スクリーンで見て欲しい。