映画の予告を見て気になっていた作品、早速見に行ってきました。
今日は週末、夜の回を見に行ってきましたが、けっこう大勢の方が見に来ていました。
1973年作新学園のエースとして甲子園をわかし、巨人に入団した怪物・江川卓。その時雑草・西本聖は巨人、入団五年目。甲子園の出場もなく、ドラフト外で入団した西本にとって江川は、築き上げてきた地位を脅かす存在であった。互いが投げる試合を見ながら、「打たれろ!負けろ!」と心の中で叫び続けていたという二人…。
1992年。バルセロナ五輪、女子マラソン日本代表の最後の一枠を巡り、日本中の注目を集めていた二人の選手がいた。1991年世界選手権で4位の好成績を収めた有森裕子。一方。1992年1月大阪国際女子マラソン2位に入った松野明美…。
甲子園で名を馳せた江川とドラフト外で入団した西本、このふたりのライバル心むき出しのエース対決、特に日本シリーズでのシーンはとても印象的。普通なら、お互いに頑張って欲しいと口に出していうのかと思ったら、「打たれろ!負けろ!」と思っていたなんて、なんかとっても人間らしく、だからこそのライバルだったのかと思った。また、女子マラソン選考で最後まで競った有森さんと松野さんの闘い。当時としては珍しい線香直前の松野さんの会見の姿。陸上連盟に翻弄されてしまった二人なのかとも思った。
月日が流れて、ようやく手を取り合うことが出来たそんなライバルの姿、当時を思い起こしながらの語りにも思わず涙。今年のオリンピックはどんな女子マラソンの活躍が見られるか、またちょっと楽しみかも。
是非スクリーンで見て欲しい作品。