映画のチラシを見て気になっていた作品、ようやく見に行ってきました。
今日は平日、夜の回を見に行ってきましたが、けっこう大勢の方が見に来ていました。
そのキャリアは敗戦直後、ヒロシマでの撮影に始まり66年になる。ピカドン、三里塚闘争、安保、東大安田講堂、水俣、ウーマンリブ、祝島。レンズを向けてきたのは激動の戦後・日本。真実を伝えるためには手段を選ばない。防衛庁を欺き、自衛隊と軍需産業内部に潜入取材して隠し撮り。その写真を発表後、暴漢に襲われ家を放火される。それでもシャッターを切り続けた指はカメラの形に沿うように湾曲している。並々ならぬ執念、攻撃性を帯びた取材で生まれたのは、苦しみに悶える、ある一家の主、機動隊に槍を向け怒りを叫ぶ若者、不気味な兵器を前に笑顔を輝かせる男たちの姿だ…。
最初に出てくるヒロシマ、原爆後の人々の写真。こんなに苦しんでいる人がいる、でも家族が生活するために自分が働かなければならないという過酷さ、胸に迫る。また三里塚闘争、ウーマンリブ等、こんな時代、こんな人たちが戦ってきたのかと思いながら見ていた。福島さん、この年齢でまだバイクを乗りこなし、現地に足を運び、そしてカメラのシャッターを切るすがた、すごいなぁと思いつつ見ていた。そしてヒロシマでは、戦後今でも差別されていることがあるなんて、初めて知ることが出来た。
福島さんの写真と日々の暮らしなどなかなか興味深かった。
これは見ておいた方がいい作品。