原作本が出版されたときから是非読みたいと思っていた作品、映画化されると知り、こちらも是非見たいと楽しみ、ひとあし早くに見て来ました。
今日は週末、試写会会場は満席状態でした。
将軍に囲碁を教える名家の息子として生まれ、学問への造詣も深い。しかし、出世や富には興味がなく、自分の好きな算術や星の観測に熱中している時は周りが見えなくてしまう。その男の名は安井算哲。若き将軍・徳川家綱の後見人である会津藩・安科正之は、彼を見込み、新しい暦を作るという大計画のリーダーに抜擢する。この計画には、途方もない時間と労力がかかる上、長年に渡りその莫大な利権を持っていた朝廷を敵にまわすも同然という大きな問題が立ちふさがっていた。そんな大事業に、とまどいながらも、持ち前の誠実さと人向き差で果敢に立ち向かっていく…。
ホント、豪華な出演陣、こんなところにこんな配役と見ていて楽しい。また、江戸時代初期、天文を観測するためにこんなものが使われていたのかとその精巧さにびっくり。1年以上に渡る「北極出地」の旅といい、その後の改暦のための天文観測、当時の幕府はすごいなぁと思いながら見ていた。
また、安井算哲、長い歳月に渡る観測、その分析による暦の分析など、よくやり遂げたなぁと思う。そんな算哲に寄り添う妻と互いに思いやるところには思わず胸が熱くなった。
クライマックスの天文勝負、うーんちょっとこの演出、当時はなかったんじゃあ!?と思いつつ、ま、今見るんだからいいっかと思いながら見ていた。
皆既日食があった今年だからこそ見たい作品、是非スクリーンで見て欲しい。