映画の予告を見て是非見ておきたいと思った作品、さっそく見に行ってきました。
今日は週末、レディスディ、夜の回を見に行ってきましたが、結構大勢の方が見に来ていました。
48歳のトラック運転手アランは、出来心から麻薬の密売に手を出して服役し出所してきた。そして、仲の悪い母いヴェットの家に身を寄せて、なんとか人生の再出発をしようとあがいていた。ふたりの間には長年にわたって根深い確執があり、ふたつの心は簡単には解け合わない。年老いた母親は、脳腫瘍に冒され死期も間近い。そんなある日、息子は、母の薬が入った引き出しの中の書類を手に取って愕然となる。そこには、「尊厳死の表明」「スイスの施設で尊厳死」「人生の終え方を選択する」といった文章が書かれ、母のサインがあったからだ…。
ようやく出所してきたふがいない息子と、年老いた母親。具合が悪かった母親なのに、体の事も気遣わず、自分が入所中もぜんぜん会いに来てくれなかったと言っているなんて、なんてこんな年齢なのに子供なのかなと思いながら見ていた。うーん、子供って、いつになっても子供なのか、親が亡くなって、ようやく大人になることが出来るのか、などと思いながら見ていた。母の住まいに転がり込んできた息子と母の確執。そりゃあ母親だって、気になるよね、いつまでもきちんとした仕事をしていない息子を見れば。自分のこの先の事も考えて、いやになってしまうよねと思いながら、結構母親目線で見ていた感じ。親子げんかで、アランが言った暴言に、思わず悲しくなってしまった。自分の病気のことを思うと、その言葉は母親にはあまりにも重すぎたのではないかと思った。自分ならどうするだろうと考えてしまう。そして、母の選んだものは、自然死ではなく自殺幇助による死なんだ。こんな選択ができるんだと思いながら、結構驚いてしまった。こんな方法で。うーん、もしその時、自分ならどうするだろう、と思った。ちょっと考えてみたいこと、スクリーンで見てほしい作品。