北野監督最新作ということで楽しみにしていた作品、さっそく見に行ってきました。
今日の試写会は大勢の方が見に来ていて、ほぼ満席状態でした。
70歳の高橋龍三は、引退した元ヤクザ。「鬼の龍三」と畏れ慕われた時代ももはや過去のもの。現在は家族にも相手にされず、社会にも居場所がなく、息子の家に肩身の狭い想いで身を寄せながら、「義理も人情もありゃしねえ」と世知辛い世の中を嘆いている。ある日、オレオレ詐欺に引っかかったことをきっかけに、元暴走族の景品連合と因縁めいた関係になった龍三は、「若いヤツらにかつてな真似はされられねぇ」と、昔の仲間に招集をかける。集まったのは、プルプルと震える手で拳銃を構えるジジイ、足下がおぼつかないジジイ、未だに特攻気分のジジイなど7人。どうせ先は長くないのだからと盛り上がった龍三たちは勢いで「一龍会」を結成し、京浜連合のやることをことごとく邪魔しまくる。当然、京浜連合のチンピラたちは、調子ののり始めたジジイたちを疎ましく思うようになる。そして一龍会vs京浜連合の対立は、龍三や子分の家族を巻き込んだ一大騒動へと発展する…!
最近○○力って言葉があるけど、悪く言えばジジイ力、いいいい方ならシルバー力な映画かな。北野監督、よくもこんな癖の強い人たちを出演させて、作品を撮ったなぁと感心してしまう。いくら北野監督作品でも、これだけの人がいれば、ああでもないこうでもないといろいろと謂れながらの撮影だったかなぁ、なーんて思ったりして。北野監督も、今回はしっかりと刑事役で出ていて、なかなか面白い役どころ。今時のオレオレ詐欺や、押し売り詐欺などと上手く絡めて、お年寄りの相手の犯罪の啓蒙にもいいかもなんて思ったりして。今にも倒れそうな子分たちを率いて、京浜連合に挑む龍三。親分決めなど結構笑えるし。ところどころ笑えて面白い。クライマックスのシーンも、それぞれの武器をかっこよく決めるのかと思いきや、大笑い!!!そして、カーアクションも凄いし!!結構笑える。
うん、これはスクリーンで見てもいいかも。