これも、見たかった映画のひとつ。前にフィルメールを描いた「真珠の耳飾の少女」を見たことがあったが、これも画家もの。絵はモディリアーニといわれて、あああれね! !とわかるが、どんな生き方をした人か、よくは知らなかった。もちろん、彼の生きた年代すらも。
妻と知り合って、娘が生まれたのに、なかなか妻と一緒に暮らせない、そんな極貧生活の中、絵を売って生活の糧にしたい妻と酒におぼれていくモディ。そんな小さなエピソードの中に、妻との情熱的な愛情が描かれている。
そして、クライマックスの絵を描くシーンは迫力があり、画面に飲み込まれてしまいそうになる。そしてその絵の発表、そのシーンに思わず涙がボロボロ止まらなくなってしまった。ようやく世に認められると思った矢先の出来事に思わず唖然。そして、ラストのお腹の子供より、夫の元を選んだ妻の愛と情熱にうるうるうる。ラストシーンにまたもやボロボロ。エンディングに流れる音楽が胸にしみた。