映画の予告に魅かれて、さっそく見に行ってきました。
「収入は月3万円、安定した仕事をしちょるそうな」と、お見合いからわずか5日で結婚。昭和36年、出雲の安来から上京した布枝が見たのは、花の東京都は無縁の、しげるの底なしの貧乏暮らしだった。質屋通いも日常茶飯事。食パンの耳も大切な食糧源。不気味なしげるの妖怪漫画。互いに目もあわせられないまま始まる、ぎこちない生活。ある日しげるの原稿を出版社に届けた布枝が手渡されたのは・・・。
今日は飛び石連休の間の月曜、朝一の回でも年輩の方を中心に、まあまあの入りでした。
あの頃って、貸本漫画家っていたんだと、この映画を見て知った。そういえば、mikiの田舎にも貸本屋ってのがあって、子供の頃一時はまって通ったことがあったなぁ。けっこう怖い系の漫画って好きだったけど。
お見合いのあと5日で結婚だなんて、すごい、というかあの頃は20代後半ってもう適齢期過ぎってとこだったのかな。こんな時代だったんだと、ちょっと思いつつ見ていた。ただ、街中の様子など、本当に当時こんなものあり!?と思うシーンもあったのだが。
水木夫婦の出来事、うーんちょっと淡々とした感じって気がするのだが、まあ人の人生そんなに波風など立つわけではないし、こんなもんかなぁ。でも同じ貸本漫画家の人が餓死だなんて、そんな時代だったの!?と思ってしまった。ところどころ出てくる妖怪の演出、うーん、ちょっとビミョウな気もしないでもないが、クドカンさんの水木しげる役は結構似てるって感じがする。最初から夫婦ということでなく、あの当時は時間をかけて夫婦になっていくっていう時代だったのかなぁ、こんな夫婦もいいのかも。昭和30年代から40年代のノスタルジーを楽しむって感じであれば、スクリーンで楽しむのもいいかも。