映画の予告で歌う手嶌葵さんの歌がとても印象的で、すっごく楽しみにしていた作品、さっそく見に行ってきました。
今日の試写会は週末の朝早くの上映ということで、朝早くから行列。ほぼ満席状態でした。
1963年横浜。港の見える丘にあるコクリコ荘。その下宿を切り盛りするのは16歳の少女・海。彼女は毎朝海に向かって信号旗を上げる。旗の意味は「安全な航行を祈る」。翌年に東京オリンピックを控え、古いものを取り壊し、新しいものが素晴らしいと人々が思っていた時代。海の通う横浜の高校ではちいさな紛争が起きていた。古いけど、歴史と思いでの詰まった文化部部室の建物、通称カルチャラタンを取り壊すか保存すべきか。そんな中で海と俊は出会い・・・。
あの時代の持つよさ、ノスタルジーを感じさせる。こんな時代、確かにあったなぁ、と思いつつ見ていた。朝早くお釜のご飯を焚いて、おひつによそって。みんなでテーブルを囲んで。お弁当の卵焼き。高校生がやけに大人びていた時代。きちんとした振る舞い。高校生のバンカラさ。生徒会長の生真面目さ。文芸部のガリ版。みんなで歌う歌。なんか一つ一つにあの当時の丁寧さ、人とのつながりを感じさせる。
海と俊の出会い、それでいてすごく純愛な青春。二人の生い立ち。うーんそのくだりは意外とあっさりしていたけど、まあここでドロドロとするよりはいいのか!?
ラストの歌が流れた時、思わず涙があふれた。
長澤まさみさん、岡田准一さんの声も、そう思って見ると確かにそうだが、海も俊もとっても自然。
手嶌さんの歌もとっても素敵。帰りに思わずCD買ってしまった。もち、サントラは予約済み!!
これは是非スクリーンで観て欲しい。うん、どちらかというと、子供向けではなく、10代以上の大人向けのアニメって感じ。小さい子どもは試写会でも飽きていた感じです。