ジェット・リーさんがアクションをせずに演じたということで、映画の予告もとても素敵な作品、さっそく見に行ってきました。
今日は祝日のお昼の回ということで、けっこう大勢の方が見に来ていました。
水族館で働くシンチョンは、自分に残された時間がわずかだと知り、人生の終い支度を始める。最後のその時まで、ものは残さず、好きな人には想いを告げず、きちんと「ありがとう」を伝えていきたい。ただ何より心配なのは、男手ひとつで育ててきた自閉症の一人息子ターフーだ。シンチョンは息子が一人でも生きていけるようにある贈り物を用意しようとするが・・・。
人生の終い支度をしなければならないのに、死んでも死にきれない想い、みていてグッと来てしまった。大切な一人息子を連れていこうにもできない。そんな息子に一つ一つ根気よく教え込む父親の姿が切ない。ターフーも、一体何の想いで、どんなこだわりでそこにものを置こうと思うのかと思ってしまう。出来ないことを一つ一つ出来ることに変えていく、そんな父親の粘り強さ、考えさせられる。そして出会う周りの人たちの温かさに、心が温かくなっていく。
クライマックスはあまりにも突然に、思わず涙があふれた。
ジェット・リーさんというと、アクションが凄いが、俳優ジェット・リーとして素晴らしい作品、ぜひスクリーンで観て欲しい。