映画のチラシを見て気になっていた作品、ようやく見に行ってきました。
今日は平日の夕方の回ということで、まずまずの入りという感じでした。
親類も友人もなく、雑役夫として働いた病院と教会のミサを行き来するだけの貧しい生活を送った孤高のウトサイダー・アーティスト。身寄りのないまま1973年シカゴでひっそりと息を引き取った後、40年間孤独に暮らしたアパートの部屋から「非現実の王国で」と題した15,000ページを超える小説の原稿と数百枚の挿絵が発見された。ヘンリー・ダーガー、その生涯はベールに包まれている・・・。
今となっては故人で、いったいどうしてこれだけの作品を作ったのか、それがわからないって残念。ヘンリー・ダーガーのわかっているだけの出来事と、周りの人々の証言、そして彼が残した作品で構成されたドキュメント。やはりドキュメントということで、どうしても似た様な者が繰り返されていて、途中眠くなってしまう。ただ、彼の描いた不思議な絵の世界観はなかなか。もし、生前に才能を見いだされていたら、もっと違う人生があったかも、などと思った。
観賞料金1000円だし、こんな芸術家もいたんだと、芸術の秋にスクリーンで観賞するのもいいかも。