映画の予告を見て、絶対見ておきたいと思っていた作品、封切り初日に早速見に行ってきました。
今日は封切り初日、初回上映を見に行ってきましたが、立ち見も出るくらい、超満席状態でした。
夫と娘とパリで暮らすアメリカ人女性記者ジュリアは、45歳で待望の妊娠をはたす。が、報告した夫から受けたのは思いもよらぬ反対だった。そんな人生の岐路に立った彼女は、ある取材で衝撃的な事実に出会う。夫の祖父母から譲り受け、住んでいるアパートのかつての住人は、1942年パリのユダヤ人迫害事件で、アウシュビッツに送られたユダヤ人家族だったのだ。さらにその一家の長女、10歳のサラが収容所から逃亡したことを知る。一斉検挙の朝、サラは弟を納戸に隠して鍵をかけた。すぐに戻れると信じて・・・。
サラを演じるメリジーヌ・マヤンスさん、サラとしての意思の強い女の子役を好演している。現代の記者ジュリアのストーリーと同時進行していく1942年当時のサラのストーリー。パリのヴェルディヴでの出来事などは、映画「黄色い星の子供たち」でも描かれているが、またその場面を見ても、7月という暑い時期に、屋内でもちろん冷房施設などないところで、トイレも水も食料も無い環境に閉じ込められた人たち、凄い状態だっただろうと思ってしまった。それも、フランス警察によるものというのも、驚き。サラの家族が送られた先での出来事などはけっこうさらりと描かれているが、別れを覚悟した母の姿が印象的。そして、サラと友人が考えたことは・・・。思わずその機転さ、走る姿に涙があふれた。
サラを捜していく記者ジュリアと、彼女の苦悩。そして、彼女が出かけた先の、ホロコースト記念館、パリにこんなところがあるなんて初めて知った。そこに書かれている何万の人たちの名前、写真、胸に迫る。
後半、サラははたして!?そして、ラストには思わず涙があふれてしまった。
この映画はぜひ今年見ておいて欲しい作品。スクリーンで見て欲しい。