トム・ハンクスさん出演の最新作ということで、映画予告もすっごく気になっていた作品、早速見に行ってきました。
今日の試写会は満席状態でした。
オスカーと父は、親子であると同時に親友だった。父は少しばかり繊細で生きることに不器用なオスカーを、その個性を壊さずに導いてくれる頼もしい師でもあった。そんな二人を優しく見守る母。ところが・・・9.11が最愛の父を奪ってしまう。オスカーは父が遺した一本の鍵に、最後のメッセージが込められていると信じ、鍵穴を探す旅に出る。鍵の入っていた封筒に書かれた文字に従い、ニューヨーク中の「ブラック氏」を訪ね歩くオスカーは・・・。
突然、父を亡くしたオスカー、悲しみのやり場がない彼が見つけた鍵。鍵穴を探すオスカー、その中で、人とのコミュニケーションが苦手なオスカーに、優しく導く父の姿の思い出。そんな父親の姿をトム・ハンクスさんが凄く優しく粘り強い父親像として描かれている。やり場のない哀しみを謎の同居人に訴えるオスカーの思い。そして、喪失の悲しみのまままだ立ち直れないだろう母にオスカーが発したあの言葉に母はどんなに悲しかっただろうと思った。鍵穴を捜す旅に触れ合った人々のことも楽しく温か。クライマックス、鍵の行方を知ったオスカーの悲しみに思わず涙。そしてあの日、父が遺した留守電のメッセージにも涙涙。オスカーを見守る母の姿にも涙。後半は涙なしに観られなかった。そしてラストの父の思いにも涙。
映画の音楽も優しい感じ。
オスカー役のトーマス・ホーン君、難しい役どころ、凄いぞ、次回作も楽しみ。
これは是非、スクリーンで観ておいて欲しい作品。