映画の予告が気になっていた作品、早速見に行ってきました。
今日は平日、夜の回を見に行ってきましたが、まあまあの入りって感じでした。
ハンナは、やさしい夫と娘と共にニューヨークで暮らすごく普通の女性。けれど、彼女には、自ら封印した過去があった。それは、ポーランドの強制収容所で出会い、恋に落ちた若き政治犯トマシュとの、美しくも過酷で哀しい愛の記憶。1944年、二人は収容所から命懸けの脱走に成功する。共に生きることを誓ったふたりだったが、トマシュは祖国ポーランドのために抵抗運動に向かい、そのまま戻ることはなかった。そして1976年、ある日突然テレビから聞こえてきた「声」が、ハンナを一気に32年前に引き戻す。死んだはずの愛しい人は、生きているかもしれない。ハンナは、トマシュを探し始めるのだが…。
実話を元にしたストーリーなのに、実話以上にすごい。声だけであの人と解ってしまうなんて、しかも30年以上も前に別れ、死んだとばかり思っていた人が。そして、甦る過去の記憶。アウシュビィッツから脱走した生々しい記憶。当時、収容所にはユダヤ人以外にもこんな人が強制労働させられていたんだと知った。そして、脱走、早く逃げてと、解っているのに見ていて思わずハラハラしてしまった。追うドイツ軍、果たして二人は…。そして帰った家での母の態度。そうか、よくユダヤ人を匿っている人たちの事が映画や本になっているが、そういう人たちだけではなかったんだと感じた。それにしてもこんなこともするなんてと思ってしまう。
果たして、このふたりは再びめぐり合うことが出来るのか、今過ごしている家族にはどういうのだろうか。
最後までドキドキ。ラストのシーン、またそこからストーリーが紡がれそうな印象的なシーンだった。
これは是非スクリーンで見て欲しい作品。