映画の予告を見て気になっていた作品、ようやく見に行ってきました。
今日はレディスディ、ということで、女性が多かったのですが、満席状態でした。
60年間、同じ家族に仕えてきたメイドの桃(タオ)さんがある日脳卒中で倒れた。日々の暮らしの中で、最低限の言葉しか交わさず、ごく当たり前に身の回りの世話を任せていた雇い主の息子、映画プロデューサーとして働くロジャーはその時初めて、桃さんがかけがえのない人だったことに気づき、多忙な仕事の合間を縫い、介護に奔走することになる。迷惑をかけまいとする、穏やかだが芯の強い桃さん、老人を巡る社会環境の現実を目の当たりにしながらも献身的に尽くすロジャー、ふたりは、やがて母と息子以上の絆で結ばれていくが…。
実話をもとにしたストーリーということで、今の香港の老人介護状況も合わせて見させてくれる感じ。物ごころついた頃からずっとメイドとして側にいた桃さんがある日倒れた。そのとき初めて気づく桃さんの存在。介護施設に入れようと奔走するロジャー。うーん、ここも日本と同じだなぁと思いながら見ていた。ロジャーが見つけた施設は、えっこんなところ!?とビックリするが、日本の方がいいのか、いや、こんなところ、それ以下のところもあるから、一概にどちらがとはいえないなぁ等と思いながら見ていた。施設に入った桃さんを義母として面会に行くロジャー。その優しい想いなど、見ていてホッとしてくる。たまに自宅に戻ってきたり、近くのレストランで食事したりと、まるで親孝行な感じ。桃さんにとって、いつも普通の事が一番幸せなことなのではと思いながら見ていた。ラスト、桃さんのもとに花束をもってやってくる友人の姿に思わずほろりとさせられた。
見終わって、心が温かくなった。
ロジャー役にはアンディ・ラウさん、そのた友人などに香港映画の有名どころが多々出演していて、アクション映画ではない役どころ、演技どころもみられて楽しい。
ぜひ、スクリーンで見て欲しい作品。