ウォン・カーウァイ監督最新作、トニー・レオンさん、チャン・ツィーさん出演ということで楽しみにしていた作品。さっそく見に行ってきました。
今日の試写会は大勢の方が来ていて、満席状態でした。
1930年代の中国。北の八卦掌の宗師であるゴン・パオセンは引退を決意し、その地位と生涯をかけた南北統一
の使命を譲る後継者を探していた。候補は一番弟子のマーサンと、南の詠春拳の宗師・葉門。パオセンの娘で、
奥義六十四手をただ一人受け継ぐゴン・ルオメイも、女としての幸せを願う父の反対を押し切り名乗りを上げる。だが、野望に目のくらんだマーサンがパオセンを殺害。ルオメイはイップ・マンへの想いも、父の望みも捨て、仇討ちを誓う。後継者争いと復讐劇が絡み合う、壮絶な闘いの幕が切って落とされた。
あのアクションスター、ブルース・リーが師事した武術家葉問を中心に、1930年代から戦後までの武術を描いている。冒頭のトニー・レオンさん扮する葉問の雨の中の格闘シーンがとても美しい。格闘シーンをどう描くのか、それが今回の見どころと言えるかも。ウォン監督が描く格闘シーンはとにかく美しい。場合によってはスローモーションで描いている感じだが、逆にスピードが遅くなり、展開的にはすこし眠くなってしまう感じも無きにしも非ず。葉問のストーリーとしては、ドニー・イェンが葉問を演じたイップマンのストーリーを思い出しながら見ていたって感じだ。また、チャン・ツィー演じるルオメイの掌も美しく描かれている。ただ、どうしても葉問が中心のストーリーとなっていたので、その他の流派の人たちがあまり描かれていなくて、あれ?あの人はこの後どうなった?と思うところもあるが。
上映後、会場から拍手が起こった。
映像の美しさは、やはりスクリーンで楽しみたい作品。