映画のチラシを呼んでスッゴク面白そうと思った作品、さっそく見に行ってきました。
今日はGW最終日、初会上映を見に行ってきましたが、男性を中心にまずまずの入りって感じでした。
「科学と学習」。この雑誌シリーズの名前、いや、それに必ずついてきた「ふろく」にノスタルジーを覚える大人は少なくないだろう。その「科学」シリーズの大人版である「大人の科学マガジン」創刊以来、ふろくのプロトタイプを作り続けてきた「試作屋」、永岡昌光。学研で玩具の企画制作などに携わってきた永岡は退社後、工房「匠」を設立。これまで50点以上の科学キットを開発してきた「ふろくの匠」だ。その匠が今回、挑むのは、風の力で動く巨大オブジェで知られるオランダの鬼才、テオ・ヤンセンの作品「ストランドビースト」の一つ、「アニマリス・リノセロス・トランスポルト」の動くミニチュア。1DKの工房で、「リノセロス」の動きを忠実に再現しようと試みる永岡。そして0.05見るの狂いも許さない永岡の注文に応えようとする、中国の口上技術者たち。日本・中国・台湾のものづくり職人たちが、「ミニリノセロス」を作りあげる軌跡をカメラが追う。
冒頭で、テオ・ヤンセンさんの作品が風で、しかも風に向って動くシーンを見てびっくりした。なんか、それこそ昆虫みたいな動き、なのにもぞもぞと風に向かうデカいオブジェ。その衝撃と、これを全く縮小化したミニチュアの存在にまたびっくり。そうそう、昔、科学と学習の教材って、スッゴクワクワクしたよね。冊子より、そのふろくを作って遊ぶのが好きだった。そのくせ、実験なんかはうまくできなかったけど。そんな科学のふろくってこの方が原型を作っていたんだと知りびっくり。そして、今、「大人の科学マガジン」の試作を作っていると知りまたびっくり。この雑誌も創刊いらい、気にはなっているのよね。でも、試作って、こんなに根気のいるすごい作業をするんだと思いながら見ていた。完全に動く試作品。それでいて、まだまだ軽量化のために改善を加えていくなんて。1つのふろくが完成するまでどれくらいかかるんだろうと思った。また、試作が出来上がった後、それを量産する中国の会社にいき、出来上がった材料のチェックまで行う。中国の金型技術もまたすごいなと思ったが、今や中国は金型作りを教える学校まであるという。日本はどうなのだろう、ものづくり日本と謳っているが、そんな技術者はどんどんと減ってくるし、金型技術など、職人技を教えるところもあるのだろうか。日本は大丈夫なのだろうかと思ってしまった。
子供の頃に科学学習が好きだった大人、そして、大人の科学が好きな大人、興味がある方は是非スクリーンで見てほしい。映画館のロビーではこの映画に登場するふろくの完成形が展示してあるので、それも見てほしいなと思った。