映画の予告を見て、これは絶対見たい!!と思っていた作品、さっそく見に行ってきました。
今日の試写会は雨の中にもかかわらず、女性を中心に大勢の方が見に来ていて満席状態でした。もちろん、ゲストはパガニーニ役を演じたディヴィッド・ギャレットさん。すごいカッコイイ!!!
音楽史上、これほどスキャンダラスな伝説をまとったヴァイオリニストが存在しただろうか。ニコロ・パガニーニ…聴衆を驚愕の嵐に巻き込み、「悪魔に魂を売り渡して手に入れた」と恐れられた前代未聞の超絶技巧、派手な女性関係、ギャンブル…尽きることのない逸話の影には、彼の人生を変えた知られざる二人の人物がいた。一人は、パガニーニを一大スターへと押し上げた敏腕マネージャー。もう一人は、生涯ただ一度の「純愛」の相手…。不世出の才能に恵まれながらも、破滅型の異端児だったパガニーニがいかにしてヨーロッパ随一のアーティストへと上りつめたのか?そのカリスマ性の群がる女性たちと放蕩の限りを尽くしていた男が、なぜ一人の女性に魂を奪われたのか?そして純粋すぎる愛の思いがけない行方とは?
冒頭に出てくるパガニーニの子供時代のシーン、こちらの子供のヴァイオリンの腕もまたすごい。そして、成人したパガニーニの役どころを見事演じたデイヴィッド・ギャレットの超絶技法はすごい!!映像の演奏シーンには息をのむって感じ。酒におぼれ、女性の溺れ、賭け事におぼれと、当時の音楽家がおぼれていく姿は、現代のミュージシャンがおぼれていく姿と、もしかしたら大差ないのかもと思いながら見ていた。そうよね、女性に囲まれてキャーキャー言われれば、そうもなるよね。
酒場のシーンでは、1弦のみでヴァイオリンを弾くシーンも、見事デイヴィットはこなしているし。やはりコーンサーとのシーンは圧巻。できることならば、mikiの好きなラ・カンパネラをきちんと聞かせてほしかったと思った。アンコールシーンのアリアがとても素敵。その後、またもおぼれていってしまうパガニーニ。晩年の不幸な生き方まで、描かれている。パガニーニが悪魔に魂を売り渡したのか、それとも、マネージャーが悪魔だったのか、そんな感じの二人の関係が良く描かれていると思った。
デイヴィッド・ギャレットの演奏シーンは、音のいい環境で見たい作品!!