中谷美紀さん主演の最新作ということで、さっそく見に行ってきました。
今日は封切り初日、夕方の回を見に行ってきましたが、ほぼ満席状態でした。
神戸の街を見下ろす坂の上に、その店はあった。「南洋裁店」という小さな看板が掛けられた、古びた洋風の一軒家。店主の南市江が仕立てる服は、いつも人気。すべて昔ながらの職人スタイルを貫く手作りの一点ものだ。神戸のデパートに勤める藤井は、市江にブランド化の話を持ち掛けるが、まるで「頑固じじい」のような彼女は、全く興味を示さない。市江の手掛けるのは、祖母で一代目が作った服の仕立て直しとサイズ直し、あとは先代のデザインを流用した新作を少しだけ。「世界で1着だけの、一生もの」それが市江の繕い裁つ服が愛される、潔くも清い理由だった。だが、南洋裁店に通い詰めた藤井だけは、市江の秘めた想いに気づいていた。やがて、彼の言葉に、市江の心は初めて揺れ動く…。
昔ながらの足踏みミシンと、1着の服を丁寧に仕立て、それを丁寧に着ていく人たちを描いている。流行の服を追わず、いい服をずっと着る。そのところどころに直しを入れて…。こんな服の着方、今はないなぁと思いながら見ていた。こんなふうに着続けられる服っていいなと思いながら見ていた。夜会で、とっておきの服を着る。そんな大人の楽しみもいいなぁ。と、そんな小さなエピソードの積み上げで、はたしてストーリー展開はどうなる!?と思ったら、クライマックスに待っていたものに感動。こんな服いいなぁ。丁寧に着続けるっていいなぁと思いながら見ていた。
うん、ちょっとスクリーンで見たい作品。