予告が気になった作品、早速見に行ってきました。
今日はサービスディ、夜の回を見に行ってきましたが、大勢の方で混み合ってました。
20歳で故郷ブルゴーニュを離れパリで著名なワイン評論家となったシャルリ。彼の順風満帆な人生は、ある知らせで一変する。実家のワイナリーが経営不振で買収寸前だというのだ。久しぶりに実家の戻り父親と再会するが、長い間疎遠になっていた溝はなかなか埋まらない。代々「ワイン造りは家族で行うもの」という家訓を守ってきた父は、家を捨てて出ていった息子を許すことができず、シャルリもまたそんな父親を疎ましく思っていた。しかし、家業であるワイナリーを手放すということは、家族の思い出が詰まった家を失うということ。シャルリは悩みながらも自分の手でワイナリーを再建しようと決意する。テイスティング能力は一流でも、葡萄栽培やワイン造りは全くの素人。それでも父の反対を押し切って自然風土を大切にしたワイン造りを取り入れたシャルリは、妹夫婦や幼馴染で隣家の一流ワイナリーの娘ブラシュに助けられ、その真髄に近付いていく。トラブルに見舞われ、試行錯誤しながらも懸命に取り組み続ける息子を見るうちに、父の気持ちも変わり始める。家族の心が再びひとつになった時、生み出されるワイン。それは彼らを救えるのだろうか…。
ワイン鑑定は一流でも、葡萄造りとワイン造りはど素人のシャルリ。そんなシャルリが実家の危機に呼び戻される。最初は不承不承だったが、次第に自分のワインを作ることに熱中していく。ワインってこんな風に作られるんだとか、葡萄って、場所によって作られるワインの質が変わるんだとか、結構びっくりなことが多い。そして、昔ながらの製法と、丁寧な摘み取り。こんな風にして、葡萄の取り入れ時を決めるんだとかこれを見るとワインの蘊蓄が語れるくらい。こんな風にティスティングしてるんだなど思った。出来上がったワインの色合いが全部違っていたり、その味もなんかおいしそうだったり。見終わると、おいしいワインが飲みたくなる。そして、最初は冷徹で気取り屋な感じのシャルリも、だんだんと人間的な魅力にあふれてきたり。最後まで、あの恋はどうなるのかと気になったり。
うん、この作品を見て、おいしいワインに舌鼓を打つのもいいかも。