斎藤工さんの初長編監督作品ということで早速見に行ってきました。
今日は平日、夜1回の上映でしたが、立ち見も出るほどの満席でした。
13年前に突然失踪した父が余命3カ月で見つかった。借金を残し消えた父に母と兄は会おうとしなかったが、キャッチボールをしてくれた優しい父の記憶が忘れられないコウジは病院へ向かい再会を果たす。しかし、2人の間にある13年間の溝は埋まらないまま、父はこの世を去ってしまう。果たして父は13年間何をしていたのか?もう取り戻せないと思っていた13年間の空白が、葬儀当日の参列者が語る父親のエピソードで、家族の誰も知らなかった父親の真実とともに埋まっていく…。
子供のころの父の思い出、長男と次男と、立場の違いで父の思いがこんなにも違って見えるのか。またその想いは、13年経っても変わっていない、そんなことを考えされられた。そして、葬儀の当日、弔問にみえた人たちからの、子どもの知らない父親像。こんなことがあったのか、そんなことと、過去のエピソードと。いったいどう展開していくのかと思いながら見ていた。そして母親の思い。なんかわかるなぁとの思い。そして、ラストの展開。なかなか見事。作品自体も短いのだが、あっという間。えっっ、こんなところで終わっちゃうの!?もう少し見ていたかったと思った。
斎藤工監督の次回作、期待します。
うん、スクリーンで見てもいいかも。