コロッケさんが本名「滝川広志」として主演に挑んだという作品、早速見に行ってきました。
今日の完成披露試写会は、御年配の方を中心に満席でした。舞台には主演の滝川さんと征木玲弥さん、監督が登壇し、いろいろなお話を聞かせていただきました。その中で、たきがわさんの「あおいくま」(あ→慌てるな、お→怒るな、い→威張るな、く→腐るな、ま→負けるな)のお話がとても印象深く、いい言葉だなぁと思いました。
水島は、葬儀社のベテラン営業部長。彼の務める会社に茶髪でピアスの若者・高梨が面接にやって来た。水島は周囲の反対を押し切って採用を決める。一見、軽薄に見える高梨だが、実は、御遺族にしっかり向き合い、自然体で心に寄り添う豊かな感受性の持ち主であった。妻を自殺で亡くした水島は、数多くの人の「死」を悲しむ心を押し殺してきたが、高梨との出会いによって熱い心と妻への思いを取り戻していく。そんなある日、高梨がいじめを苦に自殺した故人に想いを寄せるあまり、参列者を罵倒するという騒ぎを起こしてしまう…。
コロッケさんというお笑いを一切封印して、滝川さんが演じたシリアスな水島の役どころがよかった。全編ウルウル状態で、まるでmikiもこの作品の中に出てくる式に参列しているような錯覚で見ていた感じ。葬儀というと、昔はすごく堅苦しくて、決まった儀式の中で進められていたような感じがしていたが、今はこんなに故人やご遺族のことを想いながら進められていくのかと思い見ていた。特に中学生の子の話や幼い子の話はウルウルしながら見ていた。若い高梨の、遺族の方にそっと寄り添って話をする姿、とくにクライマックスの話は涙がとならなかった。そして社長のゆずりはの話も胸にジンときた。
スクリーンで見たい作品。