今年は戦後60年というせいか、例年に比べて二次大戦など、戦争・自衛隊ものが多いような気がする。その中でのラストバッターといえる1作。これは本当にあった話を聞き取り作品にしたものらしい。
mikiはけっこうこの手の戦争物って嫌いだった。だってストーリーが重いし、見終わってすごく自分がめげてしまうし、こんな戦争がまたあったらどうしようと、小さい頃から怖かったってこともある。
ストーリーは現代、戦艦大和の沈没地点へ行きたいという女性の願いから始まる。そして過去のストーリーを追う形ではあるが、少年兵の乗艦・訓練の模様を追っていく。だんだん敗戦の色が濃くなっていく日本。その中で、なぜ、彼らは死を覚悟に出撃しなければならなかったのか、その想い。
敗れて目覚める。
それ以外にどうして日本は救われるのか今目覚めずしていつ救われるのか。
俺達はその先導になるのだ。
日本の新生にさきがけて散る、まさに本望じゃないか。
彼らのそんな想いをのせた戦艦。クライマックスの戦闘シーンはやはり迫力、悲惨。
ラストシーンがとても印象的だった。エンディングに流れる長淵剛の歌が心にしみる。是非観ておきたい1作。