奇妙な題名の映画!?最初にこの映画の題名を見たときの印象でした。でも、映画の予告を見たらフォークソング「イムジン河」の映画だそうで、ちょっと面白そうだなと思って、見に行きことにしました。ダンナにも話したら、珍しく乗り気になって、ダンナと二人の鑑賞です。ちなみに、題名「パッチギ」とは頭突きのことらしいです。
話の背景が1968年とのことで、その時代を懐かしく思う世代と、若い世代の鑑賞が多かったですね。時代背景は大学闘争とGSからフォークに移っていこうというときの舞台は京都、高校生と当時発売禁止になったレコード「イムジン河」。ところどころに懐かしいGSの曲やフォークの曲が折り込まれて、なつかしさを感じます。また、セットも当時の面影をしっかり再現していて、懐かしい。三矢サイダー、ファンタの看板、レコードプレーヤー、乗用車など。
音楽をベースに、朝鮮の女子高生を好きになる日本の高校生の相手を理解しようとする努力、また挑戦高校と日本の高校との対立、ぎらぎらしていた当時の学生をよく表現していると思います。
クライマックスで流れる「イムジン河」には思わず涙が流れていました。
エンドロールでも「あのすばらしい愛をもう一度」が全コーラス流れ思わず口ずさみたくなるし、終了の時には拍手したい衝動に駆られました。
最後に、井筒監督に一言!! 前に深夜番組のコーナーで、井筒監督が自ら映画鑑賞して評価するというので、「王の帰還」の評価をしていたのですが、そのとき戦闘シーンが多すぎると酷評してましたね。まあ、原作では避けて通れないシーンなのですが、それに対する感じ方はまた人それぞれだし、とは思ってました。ただ、今回の映画、やけに喧嘩シーンが多くありませんか!?それも、意味のない喧嘩が多くて、みてていやになってきました。mikiは戦闘シーンもあまり好きではありませんが、喧嘩シーンも嫌いです。たしかにあの時代は喧嘩っ早かった子が多かったでしょうが、どうにかなりませんでしたかね。映画「王の帰還」であれほど戦闘シーンが多すぎると酷評していたのですから。