最近けっこうアフリカを舞台とした映画を見る機会があるのだが、この映画もそのひとつ。舞台は南アフリカのスラム街に暮す不良とあだ名される少年のストーリー。ひょんなことから、強盗した車の中にいた赤ちゃん。その赤ちゃんをきっかけに、自分が昔、母親に愛されていたことを思い出す。そして、次第に人間的な心がよみがえる。スラム街の模様、そこに暮す人々の姿。そして、そんな中に身をおいているストリートギャングの少年達。そんな子供は現実にこの世界にいることを忘れてはならない。そして、ストリートチルドレンの現実も。そんな現実を、赤ちゃんに見せるという手法で私達に見せてくれる。少年は果たしてこの赤ちゃんをどうするのか?汗水たらして働くということを知らない少年に育てられるのか。そして、この少年と裏腹の裕福な暮らしの人々。ストーリーがどう展開していくのかわからないだけに、いろいろと考えながら見ていた。こんな世界の現実を見て考える機会が少しでもあればと思う。