自然界の生き物達のドキュメンタリーがまた封切られるということで、早速見にいってきました。今回の映画には、日本語ナレーションをSMAPの稲垣吾郎さんがするということでも話題になっている1本。
北極の氷の穴の中で生まれたばかりの白熊のナヌーと、北の海の中で生まれたばかりのセイウチの子供の半生を丁寧に追ったドキュメンタリー。白熊が氷の穴から顔を出すシーンや、氷原で楽しくじゃれあっている姿、そして、お母さんに甘える姿をとても丁寧に追っていて、かわいい。一方、セイウチの子供も、生まれてすぐのシーン、まだへその緒がついている子供を至近距離でとっている。どちらも、カメラの前で動物達が演技しているようにさえ見えてくるが、実際は、カメラマンがじっとそのシーンの瞬間までカメラで追っているんだよね。でも、そんなこと、全然感じさせないくらいの映像。特に、母熊が、ブリザードの中、えさを求めて歩くシーン、そして動かなくなった我が子に寄り添う母子のあの目、母の切ない気持ちが伝わってきて、思わずうるっときてしまう。子供を思う母の気持ちって、みな同じなんだなと思った。そして、オットセイの子供も、母と小母さんに囲まれてすくすくと育っていく。そして、子供を助けるために懸命になる母と小母さん。涙無しでは見られません。
そして、そんな二匹を脅かしている温暖化現象、生きるために懸命の動物達。昨日、南極の映像を見ただけに、ここ北極でも地球が悲鳴をあげている映像があった。この動物達のために、自分達はまだ間に合うのか、できることはあるのか、思わず考えてしまった。
稲垣さんの優しいナレーション、そして、エンディングの歌は手嶌葵さんがのとても伸びやかに唄っている。