今年前半に単館系で上映していた映画。近くの名画座で上映するってことで、見てきました。舞台はアフリカタンザニアにある湖の漁業をめぐるドキュメント。
ナイル川に生息する肉食魚が放流されたことにより、湖の生態系が崩れ、在来種の消滅の危機になっている。反面、その巨大化した肉食魚を捕獲して、それを加工してヨーロッパに白身魚の身として輸出する、一見、あ、いいことじゃないと思ったのもつかの間、それからまたも貧富の差が発生していく。最近、世界規模で貧富の差が激しくなっていく、ということが言われているが、ここにも同じような貧富の差の縮図があるということ。貧しいものはますます貧しく、そして、エイズなど罹ってなくなっていく事実、その悪循環と、富が一部に固まっていくということ。そして、ストリートチルドレンや、魚の廃棄物処理の話など、なかなか難しい問題。ドキュメントという手法もあって、途中ちょっと飽きもあったが、こういった話も知っておきたい。