映画のあらすじを見て、ちょっと興味をそそられて、見に行ってきました。日本でも、間もなく始まる裁判員制度、なかなか考えさせられる映画でした。
リメイク映画らしいのだが、mikiは前の映画は知らないので、新鮮に見ることができました。
ロシアのとある裁判所、元ロシア軍将校の養父を殺した罪で、少年の裁判が執り行われていた。陪審員12名は、少年が有罪か無罪かを審議する。全員一致の評決でないといけない。最初はすぐ多数決で決まるかと思ったこの評決、ほんとうにそれでいいのかと、疑問を呈する人が現れたことから、だんだんと状況が変わっていく。
評議員の人生を語っているところなど、なるほどと思ってしまった。そして、次第に意見が変わっていくところ、人の心の動きをよくあらわしている。と、同時に、その評議を待つ少年。彼がおかれた環境のすごさ、銃撃戦の怖さ、見ていてからだが竦んでしまった。
延々と続く評議、評議中の会場の環境、これが今のロシアの学校!こんな環境なのかと、また評議員の語りにも納得。クライマックス、これでいよいよ決まるかと思った時の評議員の説得にもまたわかるし。彼らの人生、少年の人生、そして判決まで、けっこう長い映画だが、奥が深くラストまで見せてくれる。
日本でももうじき裁判員制度が開始されるが、ここまで深く審議できるか、もし自分だったら、ここまで考えることができるか、考えされられた映画だった。